南方熊楠賞を受賞した「アースダイバー」が面白い!縄文時代の東京って何?

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隊員
班長!俺、賞をもらったっす!

班長
よくやったな!どんな賞をもらったんだ?

隊員
警衛の勤務優秀隊員っす!

班長
おぉ!駐屯地警備の顕彰だな。どんなこと内容なんだ?

隊員
「人一倍の警戒心旺盛」っす!

新隊員
あんた番犬かーい!

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南方熊楠賞ってなに?

南方熊楠翁没後50周年記念となる平成2年10月20日に、南方熊楠の終生の地である田辺市と南方熊楠邸保存顕彰会(現:南方熊楠顕彰会)が制定。

この賞は、南方熊楠の研究していた民俗学的分野・博物学的分野で大きな業績があった人を選考委員会が選んで表彰するもので、「南方熊楠賞」と「南方熊楠特別賞」の2つがあり、受賞者は賞状・トロフィーと賞金100万円(特別賞は50万円)が贈られます。

一方的に選考され表彰されて賞金までもらえるという、なんとも大盤振る舞いな賞なんですが、これだけの振る舞いに値する賞を作らせてしまうほどの実績が南方熊楠さんにはあるのです。

すごい男なんです。

 

南方熊楠(みなかた くまぐす)

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日本の博物学者、生物学者(特に菌類学)、民俗学者。

慶応3年4月15日(1867年5月18日)和歌山県和歌山市出身

昭和16年12月29日(1941年)74歳で永眠。(病名:萎縮腎)

東京大学予備門(現東京大学)に入学するも2年後に退学。(幼少の頃から天才の名をほしいままにしていた。)

大学退学後、海外の様々な国に渡航し、高等植物・菌類・地衣類などのさまざまな植物を採集し研究。

英国では大英博物館に迎えられ、「ネイチャー」や「ノーツ・アンド・クエリーズ」などの研究誌に多くの論考を発表。

その学識の深さから、古今東西にわたり碩学(せきがく)の名をほしいままに。

帰国後、和歌山県田辺市に居住し様々な研究に没頭。特に植物学分野では、自宅の柿の木で発見した新属新種の変形菌(粘菌)をミナカタと命名。

要約すると、南方熊楠さんは幼少時は「天才」、各国の研究者からは「碩学」、昭和天皇への講座経験などから「昭和天皇から詩を詠まれた初めての民間人」などあらゆる呼び名をほしいままにした方です。

せっかくなんで呼び名を追加しましょう。「目ヂカラ王子」  

 

第26回南方熊楠賞受賞者は人類学者の中沢新一氏

2016年3月4日に発表された第26回南方熊楠賞受賞者に、人類学者で野生の科学研究所所長(明治大学)の中沢新一さん(65)が選ばれました。

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中沢新一さんは、地形と人文学を融合させた研究を「アースダイバー」と名付けています。

選考された理由は、宗教学・人類学・民俗学などから従来の枠組みにとらわれない研究成果から、現代人に新しい知見と感性を切り開く可能性がある。ということだそうです。

 

縄文時代から東京を視た「アースダイバー」が斬新!

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東京を観光したり、ちょっと遠出する場合に持っていくのは「地図」や「ガイドマップ」が多いですよね。なかには復刻された「昭和初期や明治・大正時代の地図」を見て現代と比較するという玄人(くろうと)もおられます。

しかし、それではまだまだ見えてこない東京の顔があります。

中沢新一さんは、戦前でも明治でも江戸ではまだまだ足りない!いっそのこと縄文時代の東京地図を自前で作ってやろう!という発想で「アースダイバー」という著書を作りました。中身はとてもユニークでオリジナル東京論を語っています。

少し中身の紹介を見てみましょう。


「アースダイバー」

縄文時代は氷河期が終わって温暖化が進み、氷河が溶けて海面が上昇した時期に当たる。それまで大陸とつながっていた日本列島は大陸から切り離され、現在の東京付近は山の手の台地奥深くまで海が入り込んでいた。

~ 中略 ~

洪積層 「乾いた土地」・精神的なもの(神)につながる・「乾いた文化・社会」=弥生的
沖積層 「湿った土地」・物質や肉体につながる・水の世界=死の匂い、「湿った文化・社会」=縄文的

ちょっと単純すぎる二分法のような気もするけれど、それだけに強力な武器を手に、中沢は東京を歩き始める。寺や神社の縁起が、あるいは盛り場の成り立ちが、またかつての聖域や墓域の上に立てられた電波塔(東京タワー、NHKやTBS)の意味が、何とも興味深く分析される。

~ 中略 ~

「新宿では高台の周辺に広がる湿地帯から、さまざまな興味深いものが生まれてきた。歌舞伎町には、資本主義の『湿った部分』が、爆発的に開花した。湿地帯の記憶もなまなましいそこでは、貨幣のもつ『湿った』肉体的な本質が、女性の肉体的エロティシズムとして、そのまま商品になって売られている。水と蛇と女のエロティシズム――たしかに新宿の秘密を握っているこの三位一体には、どこか『縄文的』なものが潜んでいるのを感じ取ることができる」

~ 中略 ~

秘仏・浅草観音とストリップの関係とか、金春芸者(銀座)と新橋芸者の違い、「お酉さま」鷲(おおとり)神社の熊手から鷲がなぜ消えたか(日露戦争が関係してくる)などなど。特に女性とエロティシズムが関連してくると冴える。

引用:BookNavi「今月の本棚」


現代の地図では感じ取ることのできない、地形が語る本来の「そこにある意味」を、中沢新一という”エロおやじ”がエロ視点でぶった切っています。(ウソです。いたって真面目な内容で、エロいところにちょっと”ちから”が入ってるだけです。)

 

ちなみに、調子に乗った65歳の”エロおやじ”はこちらも発表しています。

earth diver2

東京版と同様に、縄文時代の地形から視た大阪のエロい部分真面目な分析が紹介されています。

 

 

まとめ 

南方熊楠賞という民俗学的分野、博物学的分野の研究に顕著な業績のあった研究者に送られる権威ある賞を、今回、”65歳のエロおやじ”中沢新一氏が受賞しました。

「エロは日本の権威ある文化だ!」

証明されましたね。

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