あなたが写真撮影をするとき、どのような言葉を思い浮かべますか?
「はい、チーズ!」
誰に教えられたわけでもないのに、撮影時の掛け声はコレだっ!的な感じがしますよね。
元々は緊張をほぐして笑顔にさせたり、シャッターを切るタイミングを知らせることが目的のハズ。
それなのになんで「チーズ」?
気になったので、この鉄板ワード「はい、チーズ!」の意味や由来について調べてみたいと思います。
「はい、チーズ!」の由来や意味は?
「はい、チーズ!」の由来は?
カメラのシャッターを切るときの掛け声「はい、チーズ!」が日本で最初に使われたのは「雪印乳業のテレビCM」だそうです。
1963年(昭和38年)に雪印乳業がチーズのCMを流しました。
CMのストーリー
- アメリカ人のカメラマンが日本人の女性モデルの写真を撮影
- 顔の固いモデルにカメラマンが「Say cheese please」と話す。
- 一緒にいた日本人カメラマンがモデルに「「チーズって言ってだって」と促す。
- それを受けて「チーズ」と話したモデルは自然な笑顔を出すことができた。
- 最後に「あなたもチーズと言いましょう。チーズは笑顔を作ります」
このCMによってカメラで写真を撮るときの掛け声として「はい、チーズ!」が定着することになったんですね。
かれこれ半世紀以上も使われ続けている「はい、チーズ!」の発祥は外国で、もともとあった掛け声だったという事でした。
「はい、チーズ!」の意味は?
では「はい、チーズ!」にはどのような意味があるのでしょうか?
まず、カメラで撮影する時に「Say cheese!」と掛け声をかける国はアメリカです。
アメリカでは「Cheese(チーズ)」の他に「Whisky(ウイスキー)」という言葉も使われるようです。
共通するのは口の形が「イ」になるというところですね。
写真撮影の手順としては
1.撮影者「Say cheese!(チーズと言って)」
2.被写体「 Cheese!(チーズ)」
3.撮影者 パシャ(シャッターを切る)
このような流れになります。
ここで気になることが1つ。
「 cheese!」←「チーズ!」
めっちゃ「ズ」で終わってるやん!
そうですね。
普通に「チーズ」と返すと口の形は「ズ」で終わります。
発音記号で見ても「cheese」は「tʃíːz」なので「ズ」は発音されます。
ではなぜ敢えて「cheese!」を使うのか?
現時点で結論を出すことが難しくなってきました。
そこで推論を立てたいと思います。
”ある日、初めて写真撮影が行われることになりました。
みんなは初めて見るカメラに緊張しています。
並ばせてみても緊張で笑顔はなく雰囲気は最悪。
困り果てたカメラマンはみんなの緊張を解こうと質問をします。
「好きな食べ物は何だい?」
みんなはボソボソと好きなものを答えます。
「ハンバーガー」
「ホットドック」
「フライドチキン」
1人の子が答えました。
「チーズ」
それを見たカメラマンは「チーズ」としゃべった子供の顔が笑顔に見えたため
これだっ!と思い、みんなに一言。
「Say cheeeeeese!」
みんなが訳はわかっていませんがとりあえず「チーズ」と答えた瞬間。
パシャッ!
撮影は大成功。
口端を開いたステキな笑顔の写真が撮れました。
これ以降、写真を撮るときは「Say cheese!」と声を掛けるようになったとか。”
つまり...ノリです。
たぶん「チーズ」でなくても良かったんでしょう。
「smoothie(スムージー)」でも
「orange(オレンジ)」でも
「cherry pie(チェリーパイ)」でも
おそらく「イ」の形になる単語なら何でもよかったんだろうと思います。
※ あくまで独自の推論です。
一説には、律儀な日本人は「チーズ」の「ズ」を言ってしまうと笑顔にならないので、撮られる側は沈黙することになったため「Say cheese!」も 「はい、チーズ!」に変わって定着したと考えられているようです。
外国の撮影時の掛け声は?
ここでは各言語での写真撮影の掛け声をまとめてみました。
「英語圏」
- 「Cheese」チーズ
- 「Whisky」ウイスキー
- 「Smile」スマイル
- 「Kiwi」キウイ ニュージーランド
「フランス語」
- 「ouistiti」ウイスチチ マーモセット
- 「cuicui」クイキュイ 小鳥の鳴き声
「ドイツ語圏」
- 「bier」ビール
- 「Käse」キーズ チーズ スイス
「オランダ語」
- 「kaas」カァス チーズ
「イタリア語」
- 「famiglia」ファミリヤ 家族
「スペイン語」
- 「tomate」トマテー トマト
- 「patata」パタタ ポテト
- 「tequila」テキーラ メキシコ
「インドネシア語」
- 「Tempe」テンペ 大豆食品
「タイ語」
- 「เป๊ปซี่」ペプシ コーラ
「中国語」
- 「茄子」チエズゥ ナス
「韓国語」
- 「김치」キムチ
基本的な考え方は「口の端が横に伸びて笑顔になる」というもののようです。
食べ物なら何でもいいというような空気感もありますね。
イタリアとかスペインになると「何でもいいからとりあえず声かけろよ!」的な感じです。
極めつけは韓国。
期待通り「キムチ」って言ってくれるようです!
まとめ
今回は「はい、チーズ!」の由来や意味について調べてみました。
今や日本で定着している「はい、チーズ!」ですが、アンケートによると70%を超える人が「はい、チーズ!」というのは恥ずかしいと思っているそうです。
確かに「はい、チーズ!」のあと、微妙な空気流れますよね。
苦手な方は「では、撮りまーす」などの合図を使うようです。
「はい、チーズ!」も半世紀。
そろそろ世代交代の時期かもしれません。
ちなみに東京ディズニーランドでは「はい、ディズニー」なんだとか。
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