暑い季節になってくると気を付けたいのが「感染症」
小さな子供さんは出先でいろんな菌をもらってきます。
その中で特に多いのが「ヘルパンギーナ」です。
抵抗力のある少年期以降は感染することはほぼ無くなりますが、抵抗力の低い幼少期に感染しやすい病気の1つと言えます。
今回は特に幼稚園や保育園に通う未履修児の感染から登園までの流れについて紹介していきます。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナ(herpangina)とは水疱性口峡炎(すいほうせいこうきょうえん)と言われるウイルス性感染症の1つです。
【対象・時期】
発症しやすい年齢は0〜12歳くらいまでで、特に0〜4歳に多いと言われています。
成長するに連れて菌への抵抗力が上がるなどの理由から、成人になって発症する可能性はほぼ無くなります。
流行する季節は春〜夏で、時期で言うと4〜9月の暑い時期に増える傾向にあり、逆に涼しい〜寒い時期に感染する事例はほとんど無いようです。
【ウイルス感染の仕方】
「ヘルパンギーナ」の原因となるウイルスは大きく3種。
- コクサッキーウイルスA群(1~10,16,22)
- コクサッキーウイルスB群(1~5)
- エコーウイルス(6,9,11,16,17,22,25)
と呼ばれるウイルスです。
このウイルスは「手足口病」と同系統であり、1回感染すれば2度と感染しないというものではないため、同じ年に複数回感染することもあります。
感染経路は「口」です。
ウイルスが付着した手などを洗わず、そのまま口に入れたりつまんだ食べ物を介したりして体内に侵入します。
乳幼児の感染が多いわけですね。
【症状】
ウイルスは少量でも体内に入ると喉や腸で繁殖を始めます。
その後、血液中に入り込んで増殖しながら全身を駆け巡り、ウイルスの数が感染者の抵抗力を超えると症状が現れるようになります。
この状態を「感染」と呼びます。
潜伏期間は感染してから2〜7日です。
発症すると、
- 発熱(高熱が1〜4日間続く)
- 喉の痛み
- 頭痛
- 筋肉痛
などのいわゆる「風邪ひき」と同じ様な症状が出始め、次に「ヘルパンギーナ」の特徴である口蓋弓部(のどちんこの上辺り)に小水疱が出てきます。
水疱は2〜3日で5mm程度まで大きくなり、それに伴って痛みも強くなっていきますが、だいたい4〜5日もすると自然治癒し無くなります。
(引用:http://hubpages.com/health/Herpangina)
ただしこのウイルスは、症状緩和後も喉から1~2週間、便から3~5週間くらいの間は排出されるため、二次感染に注意が必要です。
【病院などでの治療方法】
病院で施される「ヘルパンギーナ」ウイルス感染者の治療は基本的に「対症療法」になります。
熱には「解熱剤」、脱水症状には「点滴」などを行います。
何故かと言うと、ウイルスに対する有効な治療薬が無いからです。
場合によっては「抗生物質」を投与する場合もあるようですが、「抗生物質」も安全な薬とは言い難いので、主治医の説明をよく聞き判断する必要があります。
また、ごく稀に「ヘルパンギーナ」によって引き起こされる合併症に「脳炎」があり、重大な場合は死に至ることもあります。
登園許可はいつから?
伝染病などに関する出席停止期間や登園許可については「学校健康法」という法律で決められています。
「ヘルパンギーナ」は「出席停止期間の基準 第3種」で
「発熱や咽頭・口腔の水泡・潰瘍を伴う急性期(よだれが
出ている間も)出席停止」
となっています。
このことから、「何日間」というような基準は定められていないので、医師の診断により「治っている」と証明されれば登園できることになります。
ただ、親が「治っただろう」という判断で登園させる事は出来ませんので、必ず通院して医師の診断書をもらうようにしてください。
感染を予防するには?
ウイルスの感染症を防ぐには「体内に入れない」ことと「抵抗力を上げる」ことが効果的です。
【体内に入れない】
体内に入れないためには「手を清潔に保つ」「うがいをする」ことが大切です。インフルエンザなどの予防にも共通するウイルス予防の定番ですが効果は絶大です。
また、感染したら周りに菌をバラ撒かないようにする注意が必要です。
【抵抗力を上げる】
夏場になると暑さによる熱疲労など、普段通り生活するだけでも体力を消耗します。
疲労が続くと抵抗力が下がり疾病にかかりやすくなります。
抵抗力を上げるには「よく遊ぶ」「よく食べる」「よく寝る」ことが効果的です。
規則正しい生活をする事で自立神経が安定し、体の免疫力が上がります。
特に夏休みなどの長期休暇間は生活リズムが乱れることが多くなるので、時間を決めてリズムを乱さないようにすることが感染症予防につながります。
また、体内の水分が少なくなると脱水症状や熱中症などで体の調子が悪くなることで抵抗力が下がります。
喉が乾く前にこまめに水分補給をして体調管理に努めましょう。


















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