
北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返す度に脅威の度を高めてきており、
いよいよ「ICBM」の発射実験も成功段階となりました。
今回は、一般の方にはあまり馴染みのない「ICBM」と、
北朝鮮がミサイル発射実験を行うタイミングである
「記念日」について調べていきます。
ICBMの意味は?

(画像は「ピースキーパー(米国)」
ICBM(アイシービーエム)とは
「大陸間弾道弾」と呼ばれる対地ミサイルのことで、
英語表記の「intercontinental ballistic missile」
の下線部をとってICBMと呼ばれています。
※対地は「地上目標」のこと。
例:地対地=地上から地上目標
地対空=地上から航空目標
数千kmの飛翔能力を持つミサイルの中で、
大陸規模の距離が離れている場所に到達させられる能力をもつミサイルが
「大陸間弾道弾」と呼ばれていて、「有効射程5,500km以上のミサイル」と定義されています。
5,500km以上という数字は、
冷戦状態にあったアメリカ合衆国本土の北東国境と、
旧ソ連(現ロシア)本土の北西国境を結ぶ最短距離がもとになっています。
ちなみに「弾道弾(ミサイル)」の弾道というのは、発
射された後の軌道のことで、放物線を描いて飛んでいきます。
ICBMの保有国
ICBMを保有している国はこれまで4か国だけでした。
- アメリカ
- ロシア
- 中国
- インド
ここに2017年7月、
北朝鮮が発射実験を行った「火星14」がICBMと判明し、
新たなICBM保有国として追加されることになりました。
どこまでが射程範囲?
北朝鮮が開発したICBM「火星14」の射程範囲は
少なくても8,000km以上とされています。
地図に展開すると、北朝鮮から発射した場合、
アメリカ南西部・ハワイ・アラスカ・シアトル付近まで含まれています。
ハワイには、太平洋一帯の軍事作戦を指揮する
「アメリカ太平洋軍司令部」があり、
司令部に対する直接攻撃能力を保有したことで
今後、アメリカも軍事戦略を見直す必要があると言えます。

ちなみに、アメリカの保有するICBM「ピースキーパー」の射程距離は
14,000kmでしたが、アメリカーロシア間の核軍縮条約である
「モスクワ条約」によって、現在は廃棄されています。
北朝鮮の記念日一覧まとめ

北朝鮮の祝祭日などは儒教文化に基づいて制定されていますが、
文化的祝祭日以外の祝祭日はいわゆる「戦争にちなんだ祝祭日」が
多く制定されているほか、
金家にまつわるものも多く制定されています。
○1月 1日 新年
○1月 28日 旧正月
○2月 16日 光明星節(民族最大の名節)
金正日の誕生日
○4月 15日 太陽節
金日成の誕生日
○4月 25日 朝鮮人民革命軍創建日
朝鮮人民軍創建記念日
○5月 1日 国際労働者節(メーデー)
○7月 27日 祖国解放戦争での勝利の日
1953年の朝鮮戦争休戦記念日
○8月 15日 祖国解放記念日
日本統治からの解放(光復)を祝う日
○9月 9日 共和国創建記念日
北朝鮮の建国された日(1948年)
○10月 10日 党創立記念日
朝鮮労働党が設立された日(1945年)
○12月 27日 憲法記念日
北朝鮮の社会主義憲法が1972年に最高人民会議で採択された日
この他、現在の総書記「金正恩」の誕生日が1月8日なので、
この日も重要な記念日として扱われています。
これまでミサイル等発射実験が行われた日
- 1993年5月29日
- 1998年8月31日
- 2006年7月5日
- 2009年4月5日
- 2012年4月13日
- 2012年12月12日
- 2014年6月29日
- 2016年2月7日
- 2017年4月4日
- 2017年7月4日
- 2017年7月28日
ミサイル等発射実験が行われた日を見てみると、
やはり「光明星節」「太陽節」にちなんで行われる場合が多いようです。
その他は、北朝鮮が外交で主導権をアピールするために行われたり、
ミサイルではなく衛星ロケットの打ち上げだと発表して行う場合がありました。
まとめ
北朝鮮のミサイル開発段階は、
いよいよ世界中に脅威を与えるレベルになってきています。
核弾頭の保有と、ミサイル開発が飛躍的に進行している中で、
北朝鮮に対する国際情勢と国内の情勢逼迫を考えれば、
いつ「暴れだしても」おかしくない状況だと思います。
日本の「MD(ミサイル防衛)」は
しっかりと機能を果たすことができるのでしょうか?
今後の日本とアメリカなどの関係諸国の対応が気になるところです。

















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